ご利用中の計測機能性能を生かしながら更なる機能拡張を目指し、融通性並びに効率的なシステム性能を得られるように様々な工夫を凝らして、計測システムアップのご協力を実施して参ります。
【インターフェース】
FRAP-488 モジュール
細胞内特定分子の移動速度を計測する際に、蛍光顕微鏡下で画像表示される細胞内の特定分子へ短時間にリモートスポット照射(スポット径(3μm)、488nm)可能なレーザー装置を開発する、 DeltaVision(米国製)と呼ばれる倒立蛍光顕微鏡に組込むことにより、最大2波長(488nm、405nm(Option))を搭載ソフトによりリモート照射しながら、特定分子の移動速度を計測することが可能となります。
詳細は、アプリケーション FRAP計測 (蛍光技法)をご覧下さい。
2レーザー・コンバイナー(532/559nm) モジュール
血液中の赤血球(ヘモグロビン内へむ分子)へナノ秒パルスレーザーを照射すると、光音響(超音波)が発生することは知られています。 しかし、その赤血球の分離(動脈、静脈)を行う上で、体内表層(532/559nm)並びに体内深部(750/850nm)等の計測深度の位置の違いにより計測波長の違いやその意義についてあまり知られておりません。 今回、生体表層での血管をターゲットとして、その血管の微細構造を赤血球の分離技法を用いて計測する目的で、2レーザー・コンバイナー(532/559nm))装置を開発する。 米国MPA社製光音響顕微鏡(PAM) 装置に組込むことにより、ヒト(指)や小動物マウス(耳)での毛細血管内の動脈・静脈の血管構造やその酸素飽和度イメージング(SO2) により、そのSO2濃度を通じた様々な生理現象も解析可能となります。
詳細は、アプリケーション 酸素飽和度計測 (光音響法)をご覧下さい。
既存光音響装置での計測データ読込みソフト
市販の下記生体イメージング装置の計測データをOctaveソフト(MATLABソフト互換)で読込み可能な参考ブログラムを作成致しました。 ご自身で様々な解析ソフト作成を希望される方に無料でご提供致します。
必要な方は、お問合せ_アクセスマップに必要事項を記入の上、お申し下さい。 後ほど、TEL又はメールにてご連絡致します。
1. OR/AR-PAM装置
2. PACT装置 (TriTom)
血管解析ソフト
これまで計測実施した血管計測データを用いて、血管解析ソフト開発中です。 完成しましたら、改めて情報をアップロード致します。 暫く、お待ち下さい。
【アプリケーション】
FRAP計測 (蛍光技法)
細胞内特定分子の移動速度を計測する際に用いられる蛍光手法で、その細胞内の対象となる計測領域を短時間で小さなスポット照射(フォトブリーチ)し、その領域での蛍光速度の回復具合いをリアルタイム計測を行います。 蛍光分子の移動が小さい場合は、蛍光輝度が回復せず、大きい場合は、その分子の移動に応じて蛍光輝度の回復(数ミリ秒から数十秒程度)する現象が観察出来ます。 しかし、観察条件や照射深度等の計測環境を正確に制御することが難しく、現状では蛍光輝度の一次元又は2次元での解析が一般的に可能です。
酸素飽和度計測 (光音響技法)
ヒトや小動物で体内循環し、体内に酸素 (O2) 吸収し、そして二酸化炭素 (CO2) を対外に排出する機能を持つ血管(動脈、静脈)を観察することは、体調管理の面で極めて重要なポイントです。 また、ガン細胞が増殖する際に、血管新生と呼ばれる新たな血管が既存血管網より伸長し、ガン組織へ接続してその増殖時の栄養を吸収することは、周知の事実であります。 また、動脈硬化症に代表される血管内の血栓現象や支肢静脈瘤等の血管量の変化を非侵襲・無染色で計測や治癒の状況をモニター可能な技法です。
下記に、生体イメージング分野での光音響技法の応用分野について、一般的に認識されている応用例を記載致します。